2014年11月26日水曜日

4K動画も撮れる高級コンパクトデジカメ「Panasonic LUMIX LX100」を購入したのでレビューしてみる! 4K動画&総括編



Panasonic LUMIX LX100」のレビューも今回が最終回です。最終回は4K動画と総括をお送りします。

すこし気になる所

LUMIX LX100の売りはもちろん4K動画が撮れることです。秒30コマの4K 30p動画を連続で15分撮影することが出来ます。ファイル形式はMP4。ちなみにフルHDだと連続撮影時間は29分59秒です。4K動画撮影の場合は発熱を配慮して連続撮影時間が15分に抑えられているのだと思います。

それと気になるのが4K動画のファイルの巨大さです。2分程度の4K動画を撮ったら1.36GBのファイルになりました。私が使っているSDカードはSDHC16GBの物ですが、4Kの動画記録時間は約20分です。32GBのSDカードなら4Kの録画記録時間は約42分なので、LX100を購入して4K動画を撮ろうと思っている方は出来るだけ容量の大きいハイスピードのSDカードの購入をオススメします。

もう一つ気になる所が動画撮影時の焦点距離です。動画撮影時の焦点距離は26-81mmとなり、写真撮影時の24-75mmからは少し広角側が狭くなり、望遠側は伸びる形です。動画スタートボタンを押すと画角が狭くなるので、例えば三脚を設置して構図を決めてからいざ動画スタートボタンを押すと被写体が画面から切れてしまうということもあります。これを回避する為にメニューから動画撮影時の画角を液晶に表示するというモードがありますが、写真撮影する場合は逆に撮った物を確認すると画角が広くなっていますので、イマイチです。動画、写真の撮影モードの切り替えボタンがあればこういった問題は出なかったと思います。ちなみにファンクションキーに動画撮影枠の切り替えを割り当てれば解決しますが、この為にファンクションキーを一つ潰してしまうのはもったいないかなと思います。

4K動画は本当に必要なのか?

ここからはYouTubeにアップした4K動画を見ていただきましょう。

【注意点】
埋め込み動画を使用していますが、埋め込み動画は4Kで再生されません。スマートフォンおよびタブレットからも4K動画は視聴出来ません。4K動画を見る場合は、必ず動画のタイトルをクリックしてYouTubeにジャンプしてから、歯車マークをクリックして4Kを選択して視聴してください。なおダウンロード回線の速度によっては正常に4K動画を視聴出来ない可能性もあります。ダウンロード速度が遅い場合は一時停止を押して、ある程度読み込まれてから再生をお試しください。またお手元のパソコンのグラフィック性能によっては正常に4K動画を視聴出来ない可能性もありますのでご注意ください。








大阪の観心寺で撮影したものは三脚を立ててビデオ雲台を使って撮影しました。アクア・トトぎふで撮影したものは手持ち撮影です。

いかかでしょう?凄い解像度じゃないですか!私のモニターは4K対応ではありませんが、それでもフルHDとは違う解像度を感じます。さすがフルHDの4倍ですね。

まあ褒めてばかりでもアレなのであら探しをしましょう。
まずはこちらの動画を御覧ください。埋め込み動画で見てもらって大丈夫です。



太陽に向けて撮影した動画ですが、フレアには強いと思います。しかし、画質チェック編でも紹介したようにゴーストが色濃く出ています。LX100にはフードが付いていませんが、43mmのフィルターネジが切られています。なのでねじ込み式のフードは取り付ける事が出来るので、試しに手持ちのライカ型フードを付けてみたら広角端の24mmでケラレが出ました。なのでメーカーから専用フードを出して欲しいと思います。こないだ霧雨が降る中で傘をさしながら撮影していたのですが、フードが無いためにレンズ表面に霧雨がかかり、何回もレンズ表面を拭きました。こういうのもフードがあれば回避できるかなと思います。PanasonicさんLX100用のかっこいいレンズフードを開発してください。お願いします。

さらに行きましょう。今度はオートフォーカスの性能について。埋め込み動画で御覧ください。



手前のもみじにフォーカスを合わせ続けて欲しかったのですが、後方にピントが抜けた後は手前にピントが戻って来ませんでした。



カワウソさんかわいいよ!それは置いといて、動画の終わりの方でカワウソさんが奥のほうで寄り添うのですが、手前のベットにピントが来てしまっています。AFCで撮影したはずなんですが。

写真撮影の時も感じましたが、どうも近距離でのピント合わせが苦手なようです。動画の場合はフォーカスのロジックも違うはずですが、動体撮影には向いていないと思います。サブ機として持っているNEX-6の方が動体撮影の時にピントが来る感じですね。ビデオカメラとは雲泥の差があると思います。厳しい評価をしますが、動画は風景撮影に特化して使うのがベストだと思います。


高速で毛づくろいをするカルガモ?さん



4Kと言えどさすがに30pでは高速に動くものを捉えきれませんので、そういう時はフルHDの60pで撮った方が良いですね。余談ですが最近YouTubeが60pに対応したので、ストレージとして使えるようになったのでどんどん動画を撮ってあげていくのが良いと思います。


あとは手振れ補正の検証



さすがにSONYの空間手振れ補正のようにビタッと止まった感じにはなりませんね。ビデオカメラと比較するのは酷です。広角で撮影しましたが結構手振れが目立ちます。もし歩きながら撮影する場合は別途スタビライザー系の道具を購入する必要がありますね。

検証してみて4K動画は風景撮影に向いていると感じました。特に30pの場合は動体撮影には向かないです。4Kフォトも動体だと厳しい感じです。

あとバンドルされている動画編集ソフトなんですが、撮影した動画ファイルの一部削除には対応していますが、動画の結合が出来ません。なのでいろんなシーンを撮影して後で部分を切り出して繋ぎ合わすという事が出来ません。もちろん4Kで撮影したファイルはかなり重たいですし、編集しようと思えばPCのスペックがかなり高くないと出来ませんのが、出来ればバージョンアップで動画の結合もサポートして欲しいと思います。

LUMIX LX100 レビュー総括

3回に渡ってLX100のレビューをお届けしましたがいかがだったでしょうか?今回は基本的に厳しく評価しています。それもこのLX100というカメラに期待していたからです。景観地に撮影に出かけるスタイルに飽きて来てるので、日常の一瞬をスナップ写真撮影する為に購入したLX100に対する期待の大きさが評価を厳しくさせたと思います。また、LX100は新しいコンセプトのカメラです。なぜこの機能がついてないの?といった事が少なからずありました。メーカーが考えるカメラの使用方法やターゲット層と実際に使うユーザーとの感覚のズレがあるなら、それを厳しく評価して次期モデルにつなげてもらいたいという気持ちもありました。
購入しておよそ2週間経ちましたが、想定通り一番外に持ちだしているカメラはLX100です。そして時折なんとも言えない空気感(立体感)のある写真を撮れるので、やはり購入して良かったと思います。


最後に良い点と悪い点を述べてレビューを締めましょう。

良い点
・一眼レフ機に比べて圧倒的にコンパクトなボディ
・一眼レフ機に標準レンズを付けたようなボケ味を味わえる明るいレンズ
・高精細な電子ビューファインダー
・絞りリング、シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤルなど視認しやすい操作系
・かなりカスタマイズ出来るファンクションキー
・フォーカスポイントを十字キーで移動出来るダイレクトフォーカス移動

悪い点
・バッテリーチャージャーのみの充電、USB充電不可。
・タッチパネル非搭載
・チルト液晶非搭載
・ノイズ、偽色が出る画像処理エンジン

徐々に価格も下がって来てます。どこまで価格が下がるかわかりませんが、8万5千円ぐらいになったら買い時かなと思います。


次回からはまた写真日記に戻りたいと思います。


4K動画も撮れる高級コンパクトデジカメ「Panasonic LUMIX LX100」を購入したのでレビューしてみる! 開封編

4K動画も撮れる高級コンパクトデジカメ「Panasonic LUMIX LX100」を購入したのでレビューしてみる! 画質チェック編


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