2016年1月30日土曜日

【レビュー】LENSBABY Velvet56 ニコン用

_DSC9102

かなり遅めの挨拶となりますが、今年も当ブログをよろしくお願いします。
さて今年一発目の記事はレンズレビューとなりました。

昨年の秋に購入したソフトフォーカスが印象的なレンズである、LENSBABY Velvet56 ニコン用のレビューをお届けします。

公式サイト
ケンコー・トキナー LENSBABY Velvet56

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簡単に説明すると・・・

○マニュアルフォーカスレンズ
○標準域の焦点距離のレンズ
○とんでもなくソフトフォーカス
○ハーフマクロ撮影可能

という特徴のレンズになります。昨年6月に発売されたレンズで、発売後に上記の動画を見て、面白そうな絵が撮れそうなので購入してみました。標準域のレンズはその当時、プラナー50mmf1.4とマクロプラナー50mmf2を持っていて、それ以上必要なのかと自分に問いかけましたが、結果的にはプラナー50mmf1.4と入れ替えるという結論になりました。

なにはともあれまずは外観から

_DSC9105

電子接点は残念ながらありません
_DSC9109

マクロプラナーとよく似たすり鉢状のレンズ先端部
_DSC9110

レンズキャップははめ込み式
_DSC9111

動画の方ではより詳しく、そしてダラダラと喋っていますので、よろしければ御覧ください。


造りは雑と言ったら言い過ぎですが、あまり良くはありません。絞りリングのクリック感が軽すぎたり、フォーカスリングに少しだけガタがあったりするので、お値段の割にはイマイチ感が漂います。

しかし、このレンズの特徴は外観ではなく写りにあるので、そこさえ満足出来れば問題ありません。その点を今回はピントチェックシートを用いて検証してみました。

ピントチェックシートはあにょさんのブログから拝借しました。ありがとうございます。
あにょのブログ

撮影方法は壁にピントチェックシートを貼り付けてライブビューを使用して撮りました。水平や平面性には十分注意をしましたが、多少のズレや歪みはあるかもしれません。シートとレンズ先端までの距離は30cmほどとなりました。記録はJpegで撮影したのですが、一部ファイルはフォト蔵の1ファイルのアップロード上限の15MBを超えてしまったので、フォトショップで圧縮したものをアップロードしていますのでご了承ください。

それではチェックスタートです!!

Velvet 56 f1.6
Velvet 56 f1.6

まずは開放f1.6での描写。ピンぼけではありません。安心してください、ガチピンですよ!!(笑)
開放値での写りはこのように全体的にかすみがかかったような描写になります。これがこのレンズの魅力ですね。しかし、ファインダーを覗いてガチピンに迫るのは非常に難しく、人物を撮る時などはフォーカスを前後に移動して何枚か撮影して保険を掛けるのが良いと思います。

Velvet 56 f2
Velvet 56 f2

f2での描写ですが、すこし中央部でのコントラストが上がりましたが、以前として全体にかすみがかった描写である事は変わりありませんね。

Velvet 56 f2.8
Velvet 56 f2.8

f2.8での描写ですが、中央にある棒を見てください、確実に今までよりコントラストが上がりました。その周りもかすみがかった描写からは少しシャープに見えるようになりました。このf2.8からようやくファインダー上でもピントの山が掴める感じになってきます。

Velvet 56 f4
Velvet 56 f4

f4での描写ですが、急激に中央部のシャープネスが向上しました。しかし、それでいて画面の端から1/3程度はボケています。この中央部はシャープで周辺に行くほどボケが大きくなるのもこのレンズの特徴なのですが、その特徴を一番使いやすいのが、このf4という絞りになります。中央部に被写体を置いて撮影する時に遺憾なく威力を発揮しますね。ピントが掴みやすいのでピント合わせも快適です。

Velvet 56 f5.6
Velvet 56 f5.6

f5.6での描写です。ここからは周辺部の画質がシャープになっていきます。シャープと言っても現代のAFレンズのようにキレキレの画質が得られる訳ではありません。ここからの絞りは周辺部のボケの量をコントロールする為に使うといった感じです。

Velvet 56 f8
Velvet 56 f8

f8での描写です。個人的にはこのあたりからのf値は使わないです。なぜなら面白みに欠けるからです。そして絞りを絞って行くほどに、当然機械絞りな訳でファインダーも暗く見えてきますので、撮影も楽しくなくなってくるからです。

Velvet 56 f11
Velvet 56 f11

Velvet 56 f16
Velvet 56 f16

最小絞りのf16です。ここまで絞っても周辺部の画質はキレキレではありません。ゆえにこのレンズがどういうコンセプトで造られているかが逆によく分かりますね。ちなみに下の画像はマクロプラナーの開放f2での撮影画像です。Velvet56の最小絞りとマクロプラナーf2の開放絞りの画質がよく似ていませんか?(笑)

マクロプラナーf2
マクロプラナーf2

Velvet
Velvet

マクロプラナー
マクロプラナー

上記の二つの画像はVelvet56とマクロプラナー50mmの画像です。同じハーフマクロのレンズですが、最短撮影距離付近ではなくて、被写体を同じ大きさで撮ると、シャープさとコントラストではマクロプラナーが上ですが、やわらかなボケ味でいうとVelvet56が上だと思います。焦点距離も少し違いますが、やはりレンズが変われば写真が変わりますね。だからレンズ沼というのは怖いのですね。わかります。

ここからはVelvet56で撮った写真を御覧ください

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まだまだ使いこなせていませんが、面白いレンズである事は間違いありません。マクロプラナー50mmf2との住み分けも出来そうですし、長く手元に置いておくレンズになりそうです。個人的にはポートレートで使いたいのですが、なかなかチャンスが無いんですよね。2月にオートサロンがあるので、そこでコンパニオンのお姉さん達を撮るのに使ってみようとは思います。動画にも使ってみたいと思っています。アイデア次第で面白い絵が撮れそうなので、造りはアレですが良いレンズに巡り会えたと思っています。

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